歪んだ心理空間における精神的被害

モラハラ、DV、ストーカー、セクハラ、性犯罪等における加害者心理と被害者心理

偽のストーカー被害者

ストーカー問題の関係者は必携の書とされている、ミューレン / パテ /パーセル共著『ストーカーの心理――治療と問題の解決に向けて――』サイエンス社, 2003年の中に、偽のストーキング被害者たちという項目があります(223-243頁)。

 

「『偽被害シンドローム』という用語は虚偽のストーキング被害を言いたてるケースと、加害者でありながら自身を被害者と言い募るストーカーの両方について用いられる」(前掲書, 224頁)。

 

「色情狂(※エロトマニア、被愛妄想)および加害傾向のある妄想障害(ケース2、6,8,9,10,13,14,15)があり・・・」(前掲書, 225-226頁)。

 

「偽被害者の場合、ストーキングが発生したとされる直後にそれと申告し・・・」(前掲書, 226頁)。

 

「ストークされていると確信しながらそれが妄想による場合がある。迫害妄想(※被害妄想)または色情妄想(※エロトマニア、被愛妄想)と分類される」(229頁)。

 

 

クレランボー博士の論文(G・ドゥ・クレランボー著『熱情精神病』金剛出版, 1984年)には、患者に身近な人が患者の妄想を共有しているケースも紹介されています(91-92頁)。

 

「彼女(※クレランボー症候群の患者)の愛人X氏による監督も不能。彼はこの患者をみる目がまったくなく、早晩、彼女と二人組妄想病(délire à deux)を形成するものと思われる。――前回の退院は鑑定による……この鑑定はいかなる妄想も存在しないと正式に結論している」(前掲書, 98頁)。

 

実はすぐ上の事例はかなり暴力的だった女性のクレランボー症候群患者のものなのですが、下線部のように、精神科医が鑑定しても「妄想はない」と判断されることがあります。被害者の立場からすると、本当に恐ろしいです。

 

 

bollaさんへ

 

何にしろ、些細な事で「ストーカー」だと言って、警察沙汰にするものではないはずです。きっと「クズ太郎」の父親が彼の言うことを信じて味方になっているため、bollaさんに不利な状況になっていると思います。ストーカー規制法がおかしいのですが、お金を返してもらうとか、謝ってもらうことを求めに行っただけだとしたら(何で諦めなきゃいけないんだ、という感じですが)、bollaさんの方でこれ以上関わる気がないことを示せば、それで話は終わると思います。恐ろしく不条理で、納得いくわけがなくて当然なのですが、この状況で、bollaさんが感情的になっている様子を見せてしまうと、「ストーキングがエスカレートしていく可能性のある人物」であるかのように見られてしまい、問題が紛糾すると思います(もしかしたら警察官の中には、あまりにbollaさんに不利な状況だから、bollaさんがますます嫌な思いをすることになるのを心配して、やめた方がいいと言っている人もいるかもしれません)。前回ご紹介した小早川さんは、このようなケースでは下手に加害者を追いかけるよりも、民事訴訟を起こした方が良いと言っています(証拠などがあれば・・・でしょうね)。せめて警察に、頭のおかしな人たちからのいかがわしい「ストーカー被害届」を真に受けないでほしい、というくらいの事は言いたいですね。

 

>これまで誰に話をしても

>私のあの暗闇に一人でぽつんと立たされている

>奇妙な化け物にとりつかれている変な感覚を

>理解してくれる人が一人もいなかったので、

>二重に苦しかったんです。

 

これもすごく分かります。私も変質者と二人きりの部屋に閉じ込められている感覚に、まいりました。「どうして誰にも話しが通じないんだろう?」って、頭が変になりますよね。

 

bolla.hatenablog.com