歪んだ心理空間における精神的被害

モラハラ、DV、ストーカー、セクハラ、性犯罪等における加害者心理と被害者心理

本当の被害者と偽の被害者、真偽の見分け方

ハラスメント体質の人には被害者意識や権利意識が強く、些細なことで自尊心を傷つけられると、自己愛憤怒を募らせ、「自分は被害者だ!」と言って、相手を打ち負かそうとしてきます。

 

echo168.hatenablog.com

 

DV、モラハラ、ストーキング、性被害など、既に社会的に注目され、その権利が認められ、支援されるよう制度化が済んでいる領域で、偽の被害者が現われます。

これから社会の中で闘って、被害者の権利を獲得しなければならないような事柄の被害を申し出ることはありません。

なぜなら、偽の被害者にとっては、「自分は被害者だ!」というのが、一言で相手を打ち負かすための切り札だからです。

彼らは、長い年月をかけて本物の被害者たちが、苦渋に満ちた闘いの末に勝ち得たもののところにひょいとやってきて、「自分は被害者だ!」と大声で叫び、 利益だけを獲得し、皆から同情されながら、自分が気に入らない相手を社会的に打ちのめしてほくそ笑むのです。

 

本物の被害者が一緒になって、このような人たちを応援する必要はないと思います。

社会が偽の被害者をすぐに判別できるようになってくれると良いと思います。

 

病的なナルシシズムや「誇大自己」の特性を知るかぎりでは、偽の被害者を見抜くことはさほど難しいことではないように思われます。

 

次のようなケースでは、事態をよく調べて判断する必要があるでしょう。

 

「被害者」を名乗る人に、過度な攻撃性や破壊性がある場合

自己愛憤怒により、自分の思い通りにならないことに怒って、「被害」を訴えている可能性があります。

「どちらが攻撃的な人か」という視点から見てみる必要があります。

 

被害内容が、高すぎる権利意識が損なわれたことによる文句である場合

モラハラだ!」「DVだ!」というレッテル貼りと、相手に対する悪口ばかりで、具体的に何をされたかという被害内容が不明である場合があります。

本物の被害者の場合も、受けた傷がひどすぎると、被害の実態を口にできないということがあるので、最初は判別が難しいかもしれません。

しかし、偽物の被害者の場合、よく話を聞いていくうちに、次第に明らかになってくることがあります。

それは、被害の内容が、その人の巨大な権利意識が損なわれた、という文句でしかないということです。

 

「加害者」とされている人が打ちのめされており、「被害者」を名乗る人に圧倒的な利益が生じていている場合

私的なことでも、仕事上のことでも、本物の被害者には何かと損失が付きまとうものですが、偽の被害者は、まさにその「事件」があったために、分不相応と言って良いような大きい利益を得ています。

その「事件」が起こったことにより、「どちらが得をしているか」という視点から見てみる必要があります。

たとえば、殺人事件の被害者の家族が、不自然なほど多額の保険金を受け取っている場合、その家族は「気の毒な遺族」ではなく、犯人かもしれないというのと同様です。

 

被害を主張する人に、演技性パーソナリティ症がある場合

社会的に注目を浴びたり、ちやほやされたりするために、嘘をでっち上げて「自分は被害者だ」と言う人たちがいます。

目的が社会的な注目や好待遇といったことだけなので分かりにくいですが、結果的に社会から利益を得ているという点では、上のケースと似ています。

本物の被害者は自分を取り繕って美しく見せる余裕など、とてもないのですが、演技性パーソナリティ症のある自称「被害者」は、普通以上に美しく魅力的かもしれません。

この種の人たちは、たとえば美容院に行ってからマスコミの前に出てくるようなところがあります。

被害を訴えている時は妙に美しく魅力的なのに、自分の嘘を見破られると、初めてなりふり構わず怒り狂います。

ところが、それは本物の被害者が二次被害に遭って傷ついている様子とそっくりですし、本人もそう主張するので、紛らわしいです。

ただ、肝心なところでの証拠がなかったり、被害をでっち上げることでの利益があまりに見え見えだったりするので、客観的な人たちからは不信感と極度の嫌悪感を抱かれがちです。

 

悪者扱いされている人が、レッテル貼りによる口汚い人格攻撃(「バカだ」「頭がおかしい」「怒りっぽい」「無能だ」「嘘つきだ」等)を受けている場合

正当な批判をする人は、具体的な論点を述べて問題点を明らかにしますが、ハラスメント体質の人間が気に入らない相手を攻撃する場合、事実関係を正反対に歪め、相手に悪いイメージのレッテルを貼って、相手の人格攻撃を行います。

政治家や言論人などが、利害を異にする攻撃者たちから、そうした被害に遭っていることがあります。

特にマスコミが攻撃者側についていると効果は絶大で、世間はそれ一色になります

 

ハラスメント体質の人は自分に都合の悪い事を隠し、話の前後を切り取って話します。

そして、攻撃者が自分の劣悪性や攻撃性を投影することによって、リアルに劣悪な人物像を作り出してくるので、攻撃者たちの話だけを耳にしていると、本当に被害者はバカバカしく醜悪で、攻撃的な人物に見えます。

そして、人々に嫌悪や憎悪、攻撃心などを催させます。

人々は悪口を言われている人物に、自分自身の悪い面を投影して嫌悪し、ひどく感情的な攻撃をする傾向があります。

 

しかし、「レッテル貼り」という仕方での「人格攻撃」を受けているのは、モラハラの被害に遭っている証拠とも言えます。

正当な批判者は、相手の主張や政策について、皆に分かりやすく説明し、論拠に基づいた批判を行います。相手の人間性についての悪口を言う必要などありません。

人格攻撃をすることで、その人の主張を頭ごなしに全否定しようとするのは、モラハラ的な遣り口で、そうした方法をとる人の人間性が疑われるべきでしょう。