歪んだ心理空間における精神的被害

モラハラ、DV、ストーカー、セクハラ、性犯罪等における加害者心理と被害者心理

2019-01-01から1年間の記事一覧

女性を褒め倒そうとしてくる、ゾッとする男性

やたらと幻想的なほど理想化して褒め倒そうとしてくる男性には気をつけてください。自分の味方になってくれそうだと思って信頼するのは、慎重にした方が良いでしょう。その人があなたを貶すようになるところを、想像してみてください。というのは、そうなる…

口喧嘩とDV、モラハラ

怒鳴るからと言って、DV(もしくはモラハラ)的な精神的暴力には当たらない場合もありますし、逆に、怒鳴らなくてもそれに当たる場合があります。 相手が聞いたり言ったりしていることに答えずに、相手の人格を侮辱する返し方をする、ということがあったら…

威嚇(DV)

DV加害者専門カウンセラーであるバンクロフト氏によれば、威嚇は感情的な虐待が始まる前兆で、身体的な暴力がそのあとに続く警告サインだとしています。威嚇というのは、たとえば次のようなことです。 ● 怒ったとき非常に接近してくる、目の前で指を指す、押…

相手からの反撃を恐れる攻撃者たち(DV、モラハラ)

妄想性障害者(パラノイア、偏執病者) や妄想性人格障害者、自己愛性人格障害者といった妄想的な人たちは、自分が悪意をもつ相手からの反撃を恐れるあまり、相手を攻撃しておいて、「相手は恐ろしい人間である。そして私に嫌な態度を取ってくる」と思ってい…

DV加害者は外づらがよい

DV

DV・虐待加害者の実体を知る 作者: ランディバンクロフト 出版社/メーカー: 明石書店 発売日: 2008/11/27 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 40回 この商品を含むブログ (7件) を見る ランディ・バンクロフト『DV・虐待加害者の実体を知る ― あなた自身…

異常者と二人きりの心理空間

モラハラでも、DVでも、タチの悪いストーカーやセクハラや性被害でも、加害者が異常者である場合の問題を、次のように言うことができると思います。 被害者には正常者の脈絡しかないので、被害者は加害者の意図や言動を理解したり想像したりすることができ…

あおり運転&暴行、京アニ放火事件、容疑者たちの妄想

news.livedoor.com 茨城県の常磐道であおり運転をしたうえ、男性を殴ったとして逮捕された宮崎容疑者は、あおり運転を始めた理由について「前を走る被害者の車が遅くて、自分の運転を妨害されたと感じて怒ってしまった」、暴行の理由については「停車させた…

ネイマール選手が疑惑をかけられた件

先日、「ネイマール選手のレイプ疑惑 検察 証拠不十分で起訴見送り」というニュースがありました。 婦女暴行疑惑のニュースが流れたとき、これはかなり怪しいと思い、すぐに記事を書こうかと思ったのですが、その頃は多忙のため、記事を書いている時間があり…

外見上は正常者に見える妄想性障害者

一般的に妄想性障害者は外見的には正常者と変わらなく見えます。DSM-5(アメリカ精神医学会による『精神障害の診断と統計マニュアル』)の「妄想性障害」には次のように記載されています。 「妄想の直接的な影響を除けば、心理社会的機能の障害は、統合失調…

心理操作をしてくる人々(マニピュレーター)

マニピュレーター(潜時的攻撃性パーソナリティ)とは? こわれた良心 勝つことへの執着 攻撃の意図を押し隠す 人はなぜ見抜けないか 人を操り支配する戦略と手法 文庫 他人を支配したがる人たち (草思社文庫) 作者: ジョージサイモン,Jr.,George K. Simon,…

セレブ8人の告白&投影同一化について

www.cosmopolitan.com アンバー・ハードは、ジョニー・デップとの結婚中に、精神的、身体的苦痛を受けたようで、上に引用した記事の中で、次のように語っています。「どんなに酷かったか、どんなにトラウマを克服するのが難しいか…でもその後に起こることよ…

変質者の恋愛妄想(色情パラノイア)

下の記事に移転、統合しました。 echo168.hatenablog.com

変質者の恋愛妄想〈自分は恋愛感情をもっていないが、相手は自分に深い恋愛感情をもっている〉

d.hatena.ne.jp エロトマニア(被愛妄想)には、奇怪な特徴がいくつかあります。この妄想を抱く人の人格により多少のヴァリエーションがありますが、基本的には以下のような特異性が揃っているものです。誇大的で、願望充足的な妄想です。 1.ターゲットの…

性犯罪被害者に対する過酷な法律と裁判

娘に準強制性交で起訴の父に無罪 「抵抗不能」認定できず 平成29年に愛知県内で抵抗できない状態の実の娘=当時(19)=と性交したとして準強制性交罪に問われた男性被告に、名古屋地裁岡崎支部が「被害者が抵抗不能な状態だったと認定することはできな…

話を逆転させるパラノイア(妄想性障害)

パラノイアは妄想症ですが、特定の妄想以外の思考、言動には異常がみられず、職業上も、ふつうの人のように暮らしています。幻覚や幻聴があったり、周囲の人に意味不明の言動を繰り返す、統合失調症のような精神病とは、かなり異なります。 稀な病気で、罹患…

妄想性人格障害(DV・ストーカーのタイプ)

DV を行う人の多くは、妄想性人格障害かもしれません。極めてタチの悪い執拗なストーカーにもなるタイプだとされます。一般人口の 0.5 ~2パーセントに見られます。岡田尊司先生の『パーソナリティ障害―いかに接し、どう克服するか』の中の記述が非常に…

自己愛性人格障害者は病院に行かず、被害者が病院に行く

潜在型の自己愛性人格障害の特徴 自己愛性人格障害はそれなりに上手く生きている したがって自ら治療を受けない(治療を受けに来るのは、被害者のほう) 潜在型の自己愛性人格障害の特徴 クーパーとロニングスタムは、潜在型の自己愛性人格障害について次の…

自己愛性人格障害における「顕在型」と「潜在型」

日本人の自己愛性人格障害者に多いとされるのは、いわゆる「潜在型」なので、「顕在型」との違いについてまとめておきます。 下は、アメリカ精神医学会、DSM-IV精神疾患の診断・統計マニュアルにおける自己愛性パーソナリティ障害の診断基準です。 DSM-IV-TR…

被害者を狂気にすら追い込む、モラハラ加害者の<変質的なやり方>

あまり、ここまでのことになっている方はいらっしゃらないと思いますが、もともとこのブログは、特にひどい精神的被害を受けている方たちのために、状況を理解し、そこから抜け出す手がかりにして頂ければと思って作ったブログです。 典型的なモラル・ハラス…

モラル・ハラスメントの加害者の<変質性>

前回、書き忘れてしまいましたが、DV的な被害に比べてモラル・ハラスメントは陰湿で分かり難く、被害者は被害として訴えにくいと思いますが、人格的に辱めて傷つける<意地悪>のようなものはモラル・ハラスメントに当たります。配偶者からのこの種の被害で…

DVの「心理的攻撃」とモラル・ハラスメントの違い

DVの「心理的攻撃」がモラハラと同じかというと、少なくとも、「モラル・ハラスメント」の提唱者であるイルゴイエンヌの描写や説明によると、多少違っていると言えそうです。あえて大雑把にいえば、DVの場合、<加害者が感情をあらわにして怒鳴る>というも…

性的被害と「男尊女卑」

被害にはジャンルというものがあって、「セクハラ」、「DV」、「レイプ」、「性虐待」、「ストーカー」、「痴漢」、「モラハラ」、「パワハラ」、「いじめ」などありますが、程度や質の悪さなどは、ケースによって違います。そのため、名前としては同じジャ…

変質者の卑怯なやり方に、被害者は心理的に追い詰められる

矢川冬『もう、沈黙はしない・・性虐待トラウマを超えて』 もう、沈黙はしない・・性虐待トラウマを超えて 作者: 矢川冬 出版社/メーカー: NextPublishing Authors Press 発売日: 2018/06/25 メディア: オンデマンド (ペーパーバック) この商品を含むブログ…

ドメスティック・バイオレンス(DV)

ドメスティック・バイオレンスについての概要(内閣府男女共同参画局による) www.gender.go.jp 身体的なもの 殴ったり蹴ったりするなど、直接何らかの有形力を行使するもの。 刑法第204条の傷害や第208条の暴行に該当する違法な行為であり、たとえそれが配…

職場におけるモラル・ハラスメント(パワハラとちょっと違います)

イルゴイエンヌの著書から、職場におけるモラル・ハラスメントの特徴をまとめておきます。 モラル・ハラスメントが人も会社もダメにする 作者: マリー=フランスイルゴイエンヌ,高野優 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店 発売日: 2003/02/08 メディア: 単行本 購…

モンスター妻

下の記事にあるような、モンスター妻の話をときどき耳にします。 toyokeizai.net 被害者は、ただ普通に結婚生活を全うし、可愛い子供を大事に育てようとしているだけなのです。ところが、まるで子供を人質に取られているかのようになってしまいます。加害者…

<加害者にされる>被害(および<被害者が悪者にされる>被害)

存在しない事件の<加害者>にされる 虚偽の訴えをする人 <本物の被害者>と<自称被害者>である加害者の違い 高圧的に<冤罪>を主張する悪人 存在しない事件の<加害者>にされる 妄想的な人に絡まれると、存在しない事件の<加害者>にされます。世間で…

夫婦間のモラハラ・チェックリスト(特徴と具体例)

モラハラを行う<自己愛的な変質者>は、身近な人とすぐに権力争いをしようとします。その際、自分が相手から反撃されないように、相手に対する自分の<悪意>を隠蔽することが多く、被害者は相手と戦う気などまったくない間に、密かな攻撃を受け続ける、と…

卑怯なやり方で、人を支配できる構造をつくるモラハラ加害者

モラハラ加害者が被害者を支配できるのは、能力があるからでも、優れているからでもなく、単に卑怯だからです。「モラル・ハラスメント」という言葉を作ったマリー=フランス・イルゴイエンヌは、そのやり方を「変質的」だと言っています。原語の "pervers" …

<猫なで声>だった態度を豹変させて、恫喝してくる人

突然、猫なで声を怒鳴り声に変える 親しみやすいような顔をしていた人が、憎々しげな顔になる。なよなよと女性のような声を出していた男性が、突然がらりと態度を変えて太い声で罵声を浴びせ始める。 「それは、それは感謝をしております」と気持ち悪いよう…