歪んだ心理空間における精神的被害

モラハラ、DV、ストーカー、セクハラ、性犯罪等における加害者心理と被害者心理

PTSD(心的外傷後ストレス障害)

「トラウマを忘れよう」とか「加害者を許そう」とかする必要はない。「どうでも良くなる」方法

「恨み続けるのは辛いことだから、早く忘れた方が良い」、「許せるなら許した方が幸せだ」という考え方があります。 それはもっともなのですが、加害者が大した罰を受けていなかったり、あるいは逃げ回ったりしている場合、被害者は加害者を許すことなどでき…

被害からの立ち直り方

モラハラ・DV・ストーカー、セクハラ、パワハラ、性被害、妄想症の人からの被害など、どれにも当てはまると思いますが、加害者に人格異常や精神異常がある場合、加害者心理の分析と、被害者に生じている異常な精神状態の正常化とは、セットになっていると思…

クレランボー症候群の妄想の対象にされた人における精神的被害と後遺症

今年の4月に書いたクレランボー症候群についての記事に、こちらの記事のリンクを貼っておきました。妄想のターゲットにされた人が受ける精神的ダメージと後遺症についての説明をします。 下の理由により、妄想のターゲットにされた人は、頭を変にさせられ、…

変質者の卑怯なやり方に、被害者は心理的に追い詰められる

矢川冬『もう、沈黙はしない・・性虐待トラウマを超えて』 もう、沈黙はしない・・性虐待トラウマを超えて 作者: 矢川冬 出版社/メーカー: NextPublishing Authors Press 発売日: 2018/06/25 メディア: オンデマンド (ペーパーバック) この商品を含むブログ…

PTSDを引き起こすトラウマ体験とは?

前回引用したのは心理療法家の笠原敏雄氏のサイトからでしたが、私はこちらの先生が、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を「科学的根拠を欠いた臆説」とみなす仕方に疑問を感じました。 PTSDについて考察するなら、PTSDが、被害者にとって実際にどういう意味を…

「被害者には何の非もなかった」という事実の解明の重要さ

(犯罪被害者の)遺族たちの多くは、異口同音に、「自分の家族がなぜ被害にあったのかを知りたい」として、事実を徹底的に追求しようとします。典型例は、長男を殺害されたある女性の事例です。 この女性は、長男を殺害した犯人を、その正体が不明なまま、そ…

医療機関によるセカンドレイプと望ましい治療のあり方

PTSD(心的外傷後ストレス障害)を抱えている方は、医療機関でセカンドレイプを受けることが多いようです。それで、「自分に合うお医者さんでなかったら、(病院に)行かない方が良い」という話もよく聞かれます。 外傷性記憶というのは、言葉をもたない凍り…

PTSDの本質と、そこからの回復(PTSDの本質は、人格の尊厳と世界観の崩壊)

猟奇的な邪悪さによる被害が、重篤なPTSDにつながる 前回の記事の続きです。 普通の人には、「人に、こんな事はしてはいけない」と感じさせる一線があって、それを越えてしまうのが悪人だという話を書きました。その一線の越え方にも二通りあって、明らかな…

被害者に落ち度はあるのか?

被害者が陥りがちな自責感 PTSD(心的外傷後ストレス障害)になるような事件の被害者は、自分がそうした被害を避けられなかったことに対して、後悔が尽きません。「なぜ、あの時こうしなかったのか」、「なぜ、あんな人を信用してしまったのか」、といった後…