歪んだ心理空間における精神的被害

モラハラ、DV、ストーカー、セクハラ、性犯罪等における加害者心理と被害者心理

ストーカー気質の男性の特徴

 一般的にしばしば指摘される「ストーカー気質の男性の特徴」を取り上げてみます。これらの性質は「自己肯定感の低さ」に由来していると思われます。
  

自己肯定感が低い(劣等感が強い、自信がない)

 物事をありのままに受け取ることができず、特に自分の劣等感に触ることは、歪んだ仕方で受け取る。自分に自信がないため、他人の評価を気にする。自己承認欲求が強い。自分を褒める人を好み、批判は受け付けない。警戒心も強く、傷付くことを恐れる。女性に拒絶されることを極端に恐れる。
 

自己愛が強い

 自分しか愛せない。低い自己肯定感を逆転させようとするため、自分は優れていると思い込もうとする。見栄を張ったり、知ったかぶりをする。自慢話、苦労話が多い。自己承認欲求が強い。人に褒められたり尊敬されたりすることに異常に執着する。悪い事は他人のせいにして、自分を振り返らない。自分のことで頭が一杯で、相手の感情を理解できない。そのため、相手が嫌がっていることに気が付かない。
 

独占欲や支配欲が強い

 独占欲、嫉妬深さや支配欲の強さは、自己肯定感の低さや自信のなさ、自分が傷付けられることに対する警戒心からきている。自分の劣等感を刺激されたくないので、相手が優位に立っていることに我慢ができない。相手を支配することで、自分の劣等感を解消し、自分の存在価値を高めようとする。そのためには脅しや恫喝も行う。
 

思い通りにならないと機嫌を悪くする

 少しでも不愉快な事があると、感情を抑えられない。期待が裏切られるだけで復讐心を抱く。仕事や友人関係でもトラブルが多い。
 

プライドが高い

 この場合、良い意味でのプライド(矜持や自負心)ではない。本当は低い自尊心を無理に高めたつもりになっており、そのために自尊心が傷つけられやすい。それが「プライドの高さ」に見えているだけ。もともと自己肯定感が低いのを、無理に自己肯定しているので、他人から自尊心を損なわれることには耐えられない。
 

恋愛経験が少ない(モテた経験が少ない)

 女性と親しくする機会が少ないと、現実の女性がどういうものか分かず、恋愛センスが磨かれない。自分勝手な思い込みと現実とが異なることを学んでいない。そのため妄想的になり、自分の理想を女性に押し付けたり、女性の言動を自分の都合の良いように解釈する。
 

妄想的で思い込みが激しい

 恋愛経験が少なくて、自分の理想や思い込みが現実と違っていることに気付かず、現実に対して、自分の思い込みの方を押し通そうとする。自己肯定感が低く、自己愛が強いため、現実をありのままに受け入れられず、自己を高める仕方で受け取ろうとする。このため、女性が自分を好きだと思い込んだり、女性から断られていても分からずに、追い回したりする。
 

女性蔑視の傾向が強い

 劣等感の強さを解消するためには、自分が支配できる対象を必要とするため、女性もそうした対象として見る。
 

高嶺の花を狙う

 第三者から見て同等の相手には、あまり魅力を感じない。自分よりグレードの高い相手から好かれていると感じられると、自分が相手と同程度だと感じられ、自分もグレードアップできた気になれるので、それを求める。自己肯定感の低さを解消するための手段。
 

友達が少ない、もしくはいない

 自己愛が強いため、他人と良好な関係を維持できない。
 

頑固

 思い込みが強くて、それを変えることができない。事実や現実に柔軟に応じることができないのは、自分自身が抱えている問題が大きいからで、自己肯定感に係わる問題が絡んでいる場合が多い。