歪んだ心理空間における精神的被害

モラハラ、DV、ストーカー、セクハラ、性犯罪等における加害者心理と被害者心理

セレブ8人の告白&投影同一化について

www.cosmopolitan.com

 

アンバー・ハードは、ジョニー・デップとの結婚中に、精神的、身体的苦痛を受けたようで、上に引用した記事の中で、次のように語っています。「どんなに酷かったか、どんなにトラウマを克服するのが難しいか…でもその後に起こることよりは軽いと言えるかもしれません。・・・社会から疎外されてしまうことは(モラハラ被害の)最も怖い側面の1つなのです。」

 

グウィネス・パルトロー は、仕事現場における、元映画プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインとの関係について次のように告白しています。「ある時には、ハーヴェイは私に性的関係を迫ってきました。ですが、それは彼との厄介な関係の中ではまだ生易しい方でした。」

性的関係を我慢させられるくらいなら、まだいいというくらい、恐ろしい事というのがあるものです。特にモラハラ体質の加害者によるセクハラは悪質で、性的関係を強いられた上で、もっと嫌な事をされることになりかねません。

グウィネス・パルトローも言っていますが、ハーヴェイ・ワインスタインという人は本当に残忍な人だったようです。アーシア・アルジェントに対しても、彼女とベネットとの一件(これ自体、アーシアがタチの悪い男に引っかかったと見ることができるわけですが)を、アーシアの自分に対するセクハラ告発の報復のために悪用したようでした。

 

echo168.hatenablog.com

 

 

ステイシー・ソロモン は、「自分が何者かを忘れてしまうようなモラハラ関係に陥っていた」と語っています。「その関係は私を、もう元の自分には戻れないような気持ちにさせました。何をしていても、奇妙な“別バージョンの自分”になったような気がしていたんです。・・・人は何度も何度も繰り返し(酷いことを)言われると、刷り込まれてしまうんです。」

人格構造がおかしい人は〈投影同一化〉などの防衛機制を用いますが、その対象にされると、「自分が何者かを忘れ」、「奇妙な“別バージョンの自分”」にさせられてしまいます。

 

 

〈投影同一化〉を受けている感じは、まるで自分を醜悪に歪めて映し出す鏡の前に立っているような感じ、と言えるかもしれません。「一体いつから、私はこんな風に見えるようになってしまったのだろう?」と、不思議に思われる感じ。モラハラをしてくる相手は、鏡に映ったその姿に向かって罵ってくるし、被害者も他の人たちも、その鏡の姿を被害者自身の実際の姿だと思うようになる・・・それがモラハラの嫌な被害です。

 

〈投影同一化〉そのものの影響としては、モラハラをする人自身が感情的になっていない場合の方が、深刻なのではないかと思います。被害者は相手の異常性に気付かず、自分の方の問題だと思ってしまうからです。また、攻撃者があまり感情的にならずに済むほど、余裕で優位に立っているとしたら、被害者が受けている圧迫は非常に大きなものであるはずです。

 

一方、怒鳴るタイプの人が相手だと、被害者は怒鳴られるのが嫌で、相手に逆らわないよう、支配されていくのではないかと思います。