歪んだ心理空間における精神的被害

モラハラ、DV、ストーカー、セクハラ、性犯罪等における加害者心理と被害者心理

女性が男性をレイプできる?(イタリア人女優アーシア・アルジェントさんを擁護する)

 ジミー・ベネット(当時17歳)がイタリア人女優アーシア・アルジェント(当時37歳)からレイプ(強制性交)されたと言って告発したという事件がありました。しかし、これは逆にアルジェントに対するベネットのエグゼクティブ・ストーカー、もしくはスター・ストーカー事件とみなすべきなのではないかという気がしています。身体の構造上、女性が男性を「レイプする」などということが、一体どのようにしてできるでしょうか??? まして、相手は5歳ではなく、17歳の男性です。恐らく、女性が本当に男性に何等かの「性的暴行」を行えるとしたら、その場に男性たちがいる場合か、ともかく加害者が大勢である場合です。

 そして逆に、ベネットは法外な金銭を得ているという事実があります。 

 

 当初、アルジェントはベネットとの性的関係を全面的に否認していましたが、どうも一度の性交渉はあったようです。カリフォルニアでは18歳未満の者との性交が犯罪となっているため、ベネットがそれを盾に取って金銭を要求したと見るのが自然かと思われます。事件当時、アルジェントの恋人だったアンソニー・ボーデインは、ベネットに悪評を流されることを恐れて38万ドル(約4,200万円)もの口止め料を渡すことに同意しました。それは、ベネットがアルジェントを強請ろうとしていたからだと言われています。アルジェントは、ベネットから脅迫されるまで、彼が17歳だとは知らなかったと言っています。また、「欲情した(勃起した)子供が飛びかかってきた」とも言っています。つまり飛びついてこられたのは彼女の方です。

 ところがベネットは、事件の5年後の今年、口止め料を受け取っていたことを暴露し、更に50万ドルの損害賠償を請求する訴訟を起こそうとしたわけです。

 

 これはアルジェントがハリウッドの大物プロデューサーだったハーヴェイ・ワインスタインによるレイプを告発した1ヶ月後の事で、あるいはアルジェントの父親(ダリオ・アルジェント監督)が主張するように、アルジェントに対するワインスタインの復讐だとも考えられます。つまり、ベネットがワインスタインより金銭を受け取り、アルジェントを告発したということです。その場合、アルジェントはワインスタインによるレイプ被害に遭った上で、それを告発したために、もう一度性的な嫌がらせに遭っていることになります。

 

 何にしろレイプ被害(これはワインスタインによるもの)にあった女性の名誉を、不自然な話によって、これ以上貶めて良いとは思えません。言ってみれば、相手が17歳とは知らず性的関係をもったというだけの理由で、脅迫されて法外な金銭を支払わせられた上、暴行魔のような誹謗中傷をされ、さらに巨額のお金を取られそうになっている事件、というようにしか見えません。

 

 アルジェント側が、性的関係をもったことを隠して、口止め料を払ったのが、そもそもの間違いだったのかもしれません。しかし、間違って性的関係をもったとしても、法律上あまりに不利でしたし、後で強請ってくるような男性なんて極度に汚らわしいから、自分の過ちを公表したくないのは無理もないかもしれません。まして、そうした相手からはどれほど嫌な話にされるか分からないから、お金を出して無かったことにしてもらう、という考えもあったかもしれない、と想像します(たとえばマイケル・ジャクソンの場合は完全に何もなかったとみなされますが、1993年の性的虐待疑惑の際、早く終わらせたいという理由から、示談にして和解金を払ってしまいました)。その一方で、相手の弱みに付け込んで次々と法外なお金を要求しながら、何年でも相手に付き纏ってくるのは、ストーカーと言って良いのではないでしょうか。

 

 別の男性からレイプされるようなことがあったり、随分ひどい被害に遭う女性もいたものだと思いました。性犯罪の被害者は、通常、被害に遭ったことだけでも羞恥心を抱きがちで、敢えて告発することに、一体どれだけ勇気が必要か分からないくらいです。そして実際、こんな報復を受けるかもしれないから、被害者は口をつぐんでいた方が良いという気にさせられるのです。

 

 それなのに日本などでも、アルジェントに対して、「#MeToo女優がブーメランを食らった」というような、憎しみに満ちた誹謗中傷をする人たちが大勢いました。でも、こうした人たちは、そもそも女性が男性をレイプするなんて、一体どんな事を想像しているのでしょう??? 「悍ましい女がいる」などと言って、現実離れした空想ができてしまう人たちの下品な想像力の方が、よほどどうかしていると思います。

 


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