歪んだ心理空間における精神的被害

モラハラ、DV、ストーカー、セクハラ、性犯罪等における加害者心理と被害者心理

無自覚なストーカー&ストーカーのパターン

 私が遭ったストーカー事件にしても、私の友人たちが遭ったストーカー事件にしても、加害者に自分がストーカーだという自覚がまったくない場合、案外、被害者も自分がストーカー事件に遭っているという認識が、すっと湧いてきません。いよいよ騒ぎになって周囲に知られた時、加害者も被害者も周囲も、「関係が拗れた」というような認識になりがちなのですが、被害者にとっては、これ自体が堪らないことです。というのは、正当な言い分がある者同士の対立などではなく、被害者は争いを避けようとして、どれだけ我慢しているか分からないからです。

 

 しかし加害者は被害妄想などから、自分がどんなに酷い目に遭ったか力説したり、自己正当化するために事実を歪曲して、被害者を攻撃したりします。それに対して、被害者の方では相手の異常性を上手く説明できません。

 

 見かけ上はいろんなヴァージョンがあるかもしれませんが、要するに次のパターンで来るから、ストーカーは嫌なものなのだと思います。

 

① 加害者が異様で異常な、感じ悪いことをしてくる

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② それで被害者が、できるだけ穏便に縁を切ろうとする

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③ 加害者が執拗に引き留めてくる

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④ それでも被害者は縁を切ろうとする

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⑤ 加害者が一方的に、悪意をむき出しにした攻撃を始める(侮辱・暴言・暴力・脅迫・支配・征服・破壊・監視・付き纏い・誹謗中傷など)

 

 自己愛的な人格構造が強固なストーカーは、卑劣で邪悪な度合が高く、自分で自分をストーカーだと思わずに済み、自己正当化できるような偽装をしてくるということがあります。相手に嫌がられているのに、自分がいつまでも相手にしがみ付くという惨めなシチュエーションを避けようとするため、おかしな言いがかりをつけてきて、被害者はそれに対処しようとして深刻な被害に巻き込まれていくということもあります。彼らは自分が被害者に依存しているとか、被害者に好意をもったのに嫌われたという現実に耐えられず、被害者を支配しようとしてきたり、破壊しようとして、被害者を貶め、人権を侵害する冒瀆的な話にしてきたりします。

 

 ストーカーというのは要するに、自分の気が済むまで人に嫌がらせや攻撃を行う人、被害者が嫌がっている状況から被害者を永遠に解放するまいとする人です。それでも大概は、自分が満足できるまで、ターゲットを支配・征服・破壊することはできないから、ある意味、それで執拗になります。しかし、鬼畜のような人になると、ターゲットを支配・征服・破壊して満足できることを強行し、後は自分の悪事がバレないように逃げることしか考えないので、いよいよ自分がストーカーだったという自覚がありません。